グッドデザイン賞受賞の気鋭の建築デザイナーを夢中にさせる希少な素材、黒柿の魅力とは?
黒柿とは? 化石のように貴重な偶然の産物
黒柿の魅力は、なんと言っても漆黒色と木肌色のコントラストにあります。もう、それだけでカッコイイ。かれこれ10年くらい、黒柿の塊の中から出来上がっていく形のおもしろさにはまっています。自分のデザインというよりは、この子からどんな形が生まれるかという感覚。ミケランジェロが、彫るべき形はすでに大理石の中にあり私はそれを彫るだけだというようなことを言ったそうですが、まさにそんな感じです。
黒柿という種類の柿の木があるわけではなく、中が腐ってしまったとき、そこにかさぶたのように皮をつくって、木が自分で自分を治そうとした結果できた模様です。まさに偶然の産物で、1万本に1本とも言われています。時間軸と造形の融合に魅力を感じるのは日本人ならではの感性かもしれませんよね。
力強いモダンさは都会に似合う
そういうわけでこの黒柿製品(木のしつらゑ「BLACK PERSIMMON・黒柿」)のすべてが一点物になります。黒柿は昔から珍重されて、茶托やお盆などがつくられてきましたが、この漆黒の黒を活かすにはもっとモダンに、シャープに、少しだけ緊張感のある作品にしたいと思っています。何度見ても飽きない、見る度に違う魅力が見えてくるように、あえて過度なデザインはせずに、でも、ちゃんと使えるもの。

木のしつらゑ「BLACK PERSIMMON・黒柿」黒柿の香立 左から19,800円(幅11.5×奥行き7×高さ3.8cm) 17,600円(幅11×奥行き7×高さ2.5cm) 19,800円(幅7.7×奥行き7×高さ5.5cm)
無垢の木がもたらすもの
人間の祖先は猿で、木の上で生活していたわけですから、木があると安心、木のぬくもりが好きというのは本能的なもの。だから無垢にこだわる。そこには紛れもない本物があるから。銀座(最寄り駅は新富町)にオープンしたギャラリーにもMUKUと名付けました。無垢材の一枚板のテーブルなどを置いてますが、不思議なことに女性がお求めになる、ご夫婦でも奥様のほうが気に入って購入されるケースが多いです。女性のほうが本物好きなのでしょうか?笑 ぜひお気軽に覗いてみてください。(高山氏談)

最近は軽井沢の別荘を手掛けることも多いという高山氏。軽井沢の別荘で。
1989年に光の芸術家・田原桂一氏に師事。
1997年にデザイン組織「project Etre」を結成。
2001年に (有)Etre Design を設立し、2007 年に(株)Etre Design に改組。
住宅・商業施 設・家具・空間演出の制作など多岐に渡る活動を展開している。
2008年に東京メトロ新副都心線のサイン計画でグッドデザイン賞、
2016年長崎県五島市で戶田建設の「離島発風と水素による
循環型社会構築実証プロジェクトでグッドデザイン賞、
2010年に富士市の「hhhouse」で第14回 TEPCO 快適住宅コンテスト優秀賞受賞など
国内で高く評価されている。


