Miki Oikawa

一般社団法人Toget-HERの代表理事

東京女子大学文理学部卒。1991 年株式会社ポーラ化粧品本舗(現株式会社ポーラ)入社。2009年商品企画部長。2012年に執行役員、2014年に取締役就任。商品企画、マーケティング、営業などを経験し、2020年より同社代表取締役社長に就任。2024年末退任。2021年よりダイアローグ・ジャパン・ソサエティの理事に就任。東京・竹芝にあるインクルーシブソーシャルエンターテイメント対話の森ミュージアムの運営をサポート。2025年より一般社団法人Toget-HERの代表理事、一般社団法人MASHING UP理事としてダイバーシティインクルージョン、女性リーダーの育成をテーマに活動中。

見て聞いて、育てる
及川美紀 じぶんのものさし

好きは、ひとりで終わらせない

私たちは、新しい場所へ行けば視野が広がると思いがちです。でも、本当に自分の世界を広げてくれるのは、「どこへ行くか」だけではなく、「誰と行くか」なのかもしれません。
元ポーラ社長であり、Toget-HER代表理事の及川美紀さんは、「自分が心を動かされたものは、人にも伝えたくなるんです」と話します。今回は、及川さんが「推し活」と呼ぶ、学びの習慣について伺いました。


及川さんが違う人を誘って足を運んだ北海道・エスコンフィールド。野球観戦だけでなく、建築や食、地域文化も楽しめる新しいボールパークだからこそ、人が変わるたびに新しい発見がありました。

私は、自分が面白いと思ったものを、誰かに伝えたくなるんです。
北海道のエスコンフィールドを訪れた時もそうでした。実際に現地へ行き、関わった人の話を聞くと、表から見ているだけでは分からないことがたくさんありました。すると自然に、「この話、あの人にも聞かせたい」と思ってしまうのです。一度行って終わりではありません。今度は違う人を誘って、また行くんです。面白いのは、一緒に行く人が変わると、同じ場所でも見え方が変わることです。だから、何度訪れても新しい発見があります。
私は47歳になるまで、社外のネットワークをほとんど持っていませんでした。最初は少しひるんでいたのですが、出会った方に何度か誘っていただくうちに、少しずつ人とつながる楽しさを知っていったのです。振り返ると、自分とは違う仕事や経験を持つ人との出会いは、新しい知識を増やすだけではなく、同じ出来事でも人によって見え方が違うことを教えてくれていたように思います。だから私は、まずは自分の心が動く「推し」を見つけることが大切なのだと思っています。それを誰かと一緒に楽しむことが、『じぶんのものさし』を育ててくれるのです。