Shikada Maki

ビューティ & ヘルスコンシェルジュ

出版社に入社し、35年以上にわたり
ラグジュアリー婦人誌の編集者として勤務。
アンチエイジング美容、アンチエイジングに関する
メディカルヘルスや漢方医学の
ジャンルを専門とする。
幸せに生きるためのスピリチュアル関連も手がける。

更年期なんてこわくない

vol.4

生真面目な性格ほど
更年期症状に激しく見舞われる!

私が経験した更年期の日々の疑問ごとを取り上げながら、キレイに生きるヒントを分かち合っていきたいと思います。

更年期症状が強く出るのは性格に起因するらしい!?

私は更年期症状に振り回されたのですが、知り合いの中には、「さあ、かかってらっしゃい更年期!」と待ち構えていたのに、何も症状が現れなかった、と笑いながらアフター更年期の年代を迎えた人もいます。この不公平とも感じる要因はなんなのでしょうか。
婦人科医に取材して愕然としたのは、性格も色濃く反映するということです。更年期症状を悪化しやすいタイプは、几帳面、責任感が強い、完璧主義、温厚で周囲に気を遣う、頼まれたら断れない、緊張症などがあげられます。責任感があって頼もしいタイプが更年期症状に拍車をかける?そんな理不尽な、と思います。しかし本質的に生真面目タイプは、物事を抱え込みやすく、ストレスを溜め込みがちになってしまう傾向にあります。ちゃんとやらなければ、私が頑張らないと、と自分にプレッシャーをかけてまで動いてしまう性格ゆえに、自律神経のバランスがさらに崩れてしまい、不調に対しても敏感に受け取って深刻になり、症状が強く出てしまいかねないということなのです。さらには遺伝的要因があると言われ、お母様やお姉様が症状の強く出たタイプの場合、体質として似るので覚悟しておくことです。
しかし、遺伝的体質は変えられないし、ズボラになってもいいかと思っても簡単になれるものではありません。
では、他に改善の余地があるのでしょうか。

 



生活習慣や環境も更年期症状に影響している。
まずは生活習慣の見直しから

更年期かなと感じ始めた頃の私の生活習慣は乱れっぱなしでした。朝は定時に起床してもコーヒーだけで家を飛び出すこともあり、夜は会食の日もあれば残業で22時以降に簡単なご飯。頭の中のぐるぐる巡る思考が止められず、ワインを飲んでベッドに入り、慢性的な睡眠不足。これでは更年期症状の悪化どころか、病気を招くことになってしまい、猛反省しています。
まさに、更年期症状を悪化させるような生活習慣として挙げられるのが、睡眠不足、ストレスを発散する趣味がない、不満を吐き出す場がない、ほとんど運動をしていない、食生活が偏っている、不規則な生活など、と医師は言います。
確かに自律神経を乱すような生活習慣は、更年期症状だけではなく、体内老化を加速させ、見た目の老化も避けられない。更年期を通り過ぎたら老けこんでいたということに。これはまずいと気づいた更年期症状に悩む知り合いは、ダンスを習い始めました。50歳の初体験は、教えられた通りステップが踏めない、ステップができるようになったと思ったら、上半身の振りが付いてこない。
「50歳からの体育会のしごき」と言っていましたが、この年齢になって先生に指導され、励まされ、できないことができるようになっていくことが「なんだか快感!」と、更年期症状を悪化させる性格と言われる持ち前の頑張り屋をフルに発揮。寝不足は練習中に怪我をするからと不摂生な生活を正し、しごき練習で体が引き締まり、背中があいたダンスドレスを着るために肌にも気を使い、更年期症状はあるものの、生き生きとキレイになって、今も踊り続けています。私から見たら、更年期を逆手に取った最高の生き方のシフトチェンジだと拍手を送ります。
更年期は、人生の第3コーナーを回って、新しい人生が始まる鐘が鳴っています。決して、40代の頃のような感覚ではやっていけないのは事実。我慢せず、人のために生きないで、自分ファーストを始める時なのではないでしょうか。